もし、私どもの塾がペーパーオンリーというのであれば、習い事は多くてもいいのです。しかし、私どもに限らず、一般的に幼児教室ではペーパーだけでなくすべてやります。ということは、私どもに関していえば、いろいろな勉強を、個々の子どもの発達段階に応じて、しかも1年とか2年というスパンでコントロールできるだけのマネジメント力を個々の教師がもっているということです。しかし、子どもに習い事をたくさんさせているお母さん方に、こうしたマネジメント力があるかどうかが問題なのです。能力がないというのではなく、慣れていないのです。ここでちょっと面白い傾向かおることを紹介します。最近、受験に成功する親を見ていると、仕事をもっている母親とか、以前仕事をもっていた母親のほうが合格率が高いのです。仕事をしている母親は合格しないという間違った常識がまかり通っていますが、そうではないのです。現実にはお母さんが仕事をもっていても合格している例はたくさんあります。どんな仕事であれ、すべて仕事には段取りと手順が不可欠です。一カ月後に完成させなければならないという仕事であれば、いつから、どんな材料を使って、誰と……といったことを前もって考えなければ仕事は前に進まないのです。行き当たりばったりではうまくいきません。小学校受験もそれと同じです。ゴールまでの間に、何を、どう勉強させるかを考えなければなりません。その学校の正確な情報を入手することも必要です。そう考えてみると、小学校受験もきちんとした段取りと手順がなければ成功しないのです。その点、仕事をもっているお母さん方は日々段取り・手順の世界で生きているのですから、そのノウハウを子どもの受験に生かせるということになります。