普通は運動に求めるようなことを、どうも女性は風呂に求める傾向があるようである。「血行を良くする」、「やせる」、「代謝を上げる」等、運動すれば簡単で確実であるのはみんな知らないわけではないのに、なぜ風呂にこだわるのか。やはり人間、楽な方に流れたいのであろう。ウォーキングをしたりジムに行くより、湯につかる方が簡単に決まっている。なまけることを「ぬるま湯につかる」と言うが、胎児のときから、ぬるま湯につかりたい本能が人間にはあるのだろう。たしかに風呂は、汗もかくしなんとなく疲れるから、結果的に運動したときと似たような仕上がりになり、満足感もある。しかし、この妙な満足感が落とし穴なのである。一日中すわって仕事をして、疲れて帰ってきて、食べてそのまま寝てしまうのではなんだか寂しい気がするが、ここで風呂に入ると少しは体にいいことをしたような、きれいになれるような気がして、満足してベッドに入れる。しかしここで述べてきたように、風呂自体にはあまり過大な期待はできない。入浴剤や塩を入れても、半身浴にしてみても、入浴中に水を飲んでもあまり大差はない。やはり運動をしないと、代謝はどんどん落ちていく。その結果、栄養不足の肌はたるみ、筋肉が落ちて太りやすい体になる。ぬるま湯につかってなまけてばかりいると、まさに中年まっしぐらということである。
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