賢いママの生活情報ブログ

道との遭遇がある

2012.01.14

旅なれたサイクリストの自転車にはスタンドがついていないことが多いので、人様に迷惑をかけずに立てかける場所を探す必要ぐらいには迫られるが、それだってわずかな空間でことは足りる。「おっ、ちょいといい感じの駅がありそうだ」ローカル鉄道の駅に立ち寄ることの大好きな私は、街道筋を走っていても、ついつい駅名表示の標識につられて寄り道などしてしまうのだが、思い返せばそうやって立ち寄ったそこかしこの無名の駅や、ふつうの観光客など訪れることのない小さな集落のたたずまいなどが、いかに長く記憶のなかに残り続けていることか。

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あの角を曲がらなければ出会わなかった風景、あの駅に寄らなかったら知り合うことのなかつた友、あの追分で立ち止まらなかったら行き当たることのなかった北の海辺の寒村。自転車の旅には、そのような至上の「道との遭遇の自由」が満ちているのだ。気になる路地があったら、とりあえず周囲の安全を確認して、立ち止まればいい。その先に、その旅の最大の収穫が待っているのかもしれないから。素晴らしい眺めに出会ったらペダルを止めてみるが良い。後方に消え去る前に、サイクリストはその風景を記憶の底に強く焼きつけることができる。誰か声をかけてくれる人に出会ったら、声をかけたい人に出会ったら、サドルから降りるが良い。その出会いはあなたの人生を変えるものになるかもしれないからだ。